さあ、今年も暑い暑い夏がやってきました。

夏といえば、海、太陽、花火やかき氷、お祭り、肝試しなどなど。

楽しいイベントが盛りだくさんの季節ですよね!

新しい水着を買って海にレッツゴー!ってしたいところですが…

近年の夏は、なんだか昔よりもより一層暑くなったような気がします…

連日最高気温を更新するような猛暑続き…

天気のいい日に思いっきりお出かけしたくても、近所のコンビニに行くのも嫌になってしまうような、そんな暑さですよね…

でも、せっかくの夏、何もしないのは寂しい!

そんなときは!そう!無理に外出せずに、お家でヒンヤ~リ…

背筋の凍るような寒さを体験してみては…?

今回は日本の最恐ホラー映画13作品を3つのテーマに分けて紹介します!

  • 「これだけはぜひ見て欲しい!」と思う超王道作品
  • 「幽霊モノは好きじゃない」という人向けのグロホラー作品
  • 個人的に「もはや笑ってしまった」おもしろホラー作品

ホラー好きの方からしたら、あまりにも王道作品ばかりなので物足りないとは思いますが、お気に入りの作品や、共感していただける部分があれば幸いです!

逆に怖いのが苦手で、あまり挑戦したことがない人も、友達と見ていたら思わず笑ってしまうような作品もご紹介しているので、ぜひ最後までお見逃しなく!

では、どうぞ!

※動画配信サービスの配信情報は、2023年6月現在のものです。最新の配信状況は各動画配信サービス公式サイトにてご確認ください。

恐怖の扉はここから…超王道ジャパニーズホラー映画6選

とにかくこれを観て欲しい!

まずは日本を代表する有名ホラー作品をご紹介。

有名な作品ばかりを集めたので、ホラーを全く観たことがない人でも、作品の名前ぐらいは聞いたことあるかも?!

作品のちょっとした豆知識も紹介しています!

観たことがある方も、自分のお気に入り作品があるかどうか、ぜひ探してみてください。

では、どうぞ!

リング

リング

※出典)角川公式サイト

「リング」あらすじ

子どもたちの間で噂される「呪いのビデオ」。

見たものには無言電話で死の予告が告げられ、一週間後、ビデオを見た時間と同時刻に必ず死ぬ。

ジャーナリストの浅川玲子は、その「呪いのビデオ」に興味を持ち、若者に取材を重ねていた。

ある日、自分の親戚である大石智子が突然死し、玲子は「呪いのビデオ」のせいなのではないかと感じる。

調べるうちに、実は智子と一緒にいた男子生徒たちが、同日同時刻に死んでいることを知り、「呪いのビデオ」の仕業だと確信を持った玲子。

しかし調査の中で自分自身も「呪いのビデオ」を見てしまい、死の予告を受けてしまう。「呪いのビデオ」の元凶はなんなのか、玲子にかけられた呪いは解けるのか…!?

ホラー映画の巨匠・中田秀夫が手がけ、あの貞子を生み出したジャパニーズホラーの名作。

リング
公開日 1998年1月31日
監督 中田秀夫
原作 鈴木光司
制作 河井真也 一瀬隆重 仙頭武則
上映時間 95分
キャスト 松嶋菜々子
真田広之
竹内結子
中谷美紀
佐藤仁美

「リング」感想

いやぁ、日本のホラー映画の話をするなら、まずはこの作品を紹介しなければ!!

というぐらい、もはやホラーに限らずバラエティやドッキリ企画でもおなじみのあの貞子さんを生んだ作品であります(原作は小説)。

98年に公開された映画ということで、現在では当時のテレビの形から大きく変わり、そもそも「呪いのビデオ」であるVHSが死語になっちゃいましたね。

でも、あの分厚いテレビやVHSの存在が、より一層作品の中での恐怖や不気味さを煽っている部分があるので、やっぱりシリーズの中でもこの一作目が一番怖い気がします。

正直「貞子3D(2012年公開)」は映像がクリアすぎて、「石原さとみちゃんかわええなぁ…。」という感想しか残らなかったです。ほんとに。

というか、そもそもVHSや薄型じゃないテレビを知らない世代がいることのほうがホラーですよ(笑)。

リングの人気のポイントはなんと言っても!あの貞子の斬新すぎる登場シーン!

わっ!と驚かせに来る洋画ホラーに対して、ジャパニーズホラーの特徴は「なんかいや~な感じ」がするということ。

徐々に迫ってくる逃れられない恐怖が、あの登場シーンで一気にゾゾッと来るわけです。

若かりし頃の松嶋菜々子さんや竹内結子さん、中谷美紀さんなんかも登場しているのも見どころ。

少し時代を感じさせるような道具や背景も見ていて楽しいです。

少しネタバレになってしまいますが、作中で有名な貞子さんが目を見開いて睨むシーン。

実はあのシーンの目は貞子役の女優さんの目ではなく、助監督(男性)の方がまつ毛を全部抜いて撮影に挑んだらしいです…

い、痛そう… 細部にまでこだわった演出はさすがですね!

また、主役の松嶋さんたちが、結構ガッツリ貞子の過去について調べていくので、謎解きのようなミステリー要素もあります!

あの有名な貞子さんの過去について知りたい方は、ぜひ見てみては!?

個人的には貞子はもちろん、ラストシーンの松嶋さんのセリフが一番ゾッとしましたね…

理由も含め、気になった方はぜひ見てみてください!

ネットやテレビで心霊映像とか見まくっているそこの貴方、「呪いのビデオ」…混ざってませんでしたか…?

リングの動画再生

95分 ホラー

「リング」の評価

映画.com 3.4
Filmarks 3.4
Yahoo!映画 3.6

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輪廻(りんね)

※出典)Amazon

「輪廻」あらすじ

なかなか役をもらえない新人女優・杉浦渚。

しかしある日、マネージャーにダメ元で参加させられたオーディションに参加し、見事そのヒロインに抜擢される。

そのオーディションとは、恐怖映画監督の松村が、35年前の群馬ホテル大量殺人事件を元に企画した「記憶」という映画のもの。

まさかの大役獲得に喜ぶ渚だったが、役が決まってからというもの、不気味な人形を持つ少女に付きまとわれるようになる。

そして「映画を撮影するからには実際の被害者の気持ちにならないと」という松村の言葉から、スタッフ全員で事件現場となったホテル(廃屋)を訪れ、実際に殺された人と同じ場所で、それぞれのキャストの写真を撮影していく。

しかし渚の目には、なぜかキャストではなく、実際に殺された人たちが写ってしまう。

思わず失神してしまい、トイレに行く渚だが、トイレから出ると、そこは事件当日の殺人鬼がいるホテルだった…

輪廻
公開日 2005年10月27日
監督 清水崇
原作 大石圭
制作 オズ
上映時間 96分
キャスト 優香
香里奈
椎名桔平
小栗旬

「輪廻」感想

こちらは後ほど紹介します、「呪怨」シリーズの監督を務めた清水崇監督の作品です。

呪怨の劇場版1作目から、約二年後に公開された作品になります。

この作品の恐怖は、怨念や怨霊的なものはもちろんなんですが、なんと言っても「人間の狂気」の部分にスポットを当てているところです。

序盤から結構、「なんでそんなことしちゃうの?!」という疑問が付きまとうんですが、もうそれがラストではドーーンとわかっちゃうわけなんです!

正直、「えっどういうこと?」って思わされる部分もあるんですが、ぜひそういった謎解きのようなハラハラ感も味わいながら楽しんでみてください…

もちろん、ジャパニーズホラーの「なんか嫌なものがいる感じ」感も満載なので、しっかり怖い作品になってます。

出演している俳優さんも有名な方ばかりで、ちょい役で小栗旬さんなんかも出ています。

今となっては実力派と呼ばれる方たちの迫真の演技も見ていて飽きません!

個人的には主演の優香さんの演技に一番引き込まれました…

バラエティなどで見る顔からは想像できないあの衝撃のラストシーンを、ぜひ見ていただきたいですね…

あなたは自分の過去や前世に何があったのか、考えてみたことはありますか…?

現在配信されていません。

96分 ホラー

「輪廻」の評価

映画.com 3.2
Filmarks 3.1
Yahoo!映画 3.2

仄暗い水の底から

※出典)Amazon

「仄暗い水の底から」あらすじ

幼い頃、母親からの愛情を受けることができず孤独な幼少期を過ごした松原淑美は、幸福な家庭を築くことを夢見ていた。

しかし、現在は夫と離婚調停中。憧れていた暮らしとは程遠く、精神的に苦痛な日々を送っていた。

そんな淑美にとって、唯一の心の癒やしが一人娘の郁子だった。

娘の親権だけは守り通そうと、安定した生活を送るためマンションに引っ越してきた二人。

暗い廊下にどこかジメジメとした雰囲気が漂うマンションだったが、二人は明るく笑顔に暮らしていた。

しかしある日、淑美は天井にひどい雨漏りを見つける。

さらに水道水は不味く、時折髪の毛が混在している始末…

不気味に思った淑美は不動産や管理人に尋ねるが取り合ってもらえず、その間にも怪奇現象はどんどんエスカレート。

そして娘の郁子は見えない何かに話しかけるようになり…

仄暗い水の底から
公開日 2002年1月19日
監督 中田秀夫
原作 鈴木光司
制作 一瀬隆重
上映時間 101分
キャスト 黒木瞳
小日向文世
菅野莉央
水川あさみ

「仄暗い水の底から」感想

これは私が小学生の頃に見て「ひとりでお風呂に入れなくなった」原因を作った作品です。

今でも、長い廊下や、古めのエレベーターを見ると怖くなります…

当時の私にとってはそのぐらい衝撃的な映画でした(リアルに)。

この記事を書くにあたってもう一度見たんですが、何回見てもやっぱり最終的には「お母さんかわいそう…。」ってなります。

いや、結構この感想持つ人多いと思います。ほんとに。

詳しく話すとネタバレになるので言えませんが、もうとにかく黒木瞳さんの、精神的に弱くヒステリックな一面と、娘に対する強い愛情を兼ね備えた母親の演技が絶妙なんです…母強し…

そして、この映画で重要な役割を果たしているのが「水」。

映画のタイトルからもわかるように、この映画では「水」がめちゃくちゃ出てきます。

もうそれがほんとに怖いんですよぉぉぉぉぉ。

水って私達の生活にすごく身近なものですよね。だからこそ誰にでも起こりうると言うか、とにかく「水」とか「水辺」とかそういったものが怖くなっちゃう作品です。

洋画とはまた違った「水」を使った演出に、きっとあなたも恐怖を煽られるはず…

自分の子供が、ある日突然見知らぬカバンを拾ってきたり、なにもない壁に話しかけたり、天井に雨漏りがあったり、水道水がまずかったり…

そんな事あるわけないって思っているあなた、気をつけてください。

身の回りの変化は、あなたが気づかないうちに徐々に徐々に、進んでいるかもしれません…。

マンションに住んでいる人にはぜひ見てほしい作品です。

仄暗い水の底からの動画再生

101分 ホラー

「仄暗い水の底から」の評価

映画.com 2.9
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Yahoo!映画 3.1

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呪怨(じゅおん)

※出典)Amazon

「呪怨」あらすじ

【呪怨】・・・強い怨念を抱いたまま死んだモノの呪い。

それは死んだモノが生前接していた場所に蓄積され、「業」となる。その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。

福祉センターで老人介護のボランティアをしている女子大生・仁科理佳は、ある日、介護担当の人と連絡が取れないという理由から、介護が必要な老女・徳永幸枝の自宅訪問を頼まれる。

徳永家を訪れたものの、家の中は物が散乱し、呼びかけても誰からの返事もない。

不審に思った理佳だが、ふと奥のすりガラスを見るとそこには爪を立てる2本の腕が…

慌てて家に上がり幸枝を見つけた理佳だったが、幸枝は意味不明な言葉を繰り返すばかり。散らかった家を片付け、幸枝を布団に寝かせるが、そこに突如黒い影が現れ幸枝は絶命。

実はその家はかつて、残虐な殺人事件の現場となった呪いの家だった…

呪怨(劇場版)
公開日 2003年1月25日
監督 清水崇
原作 鈴木光司
制作 ライオンズゲート
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
日活
上映時間 103分
キャスト 藤貴子
奥菜恵
尾関優哉
伊東美咲
松山鷹志

「呪怨」感想

はい、先程も紹介しました、「輪廻」の監督、清水崇監督を一躍有名にした作品です。

意外と知らない人も多いのですが、この「呪怨」シリーズはもともとビデオシリーズで、今作はそれを劇場版にしたもの。

呪怨(ビデオ版)

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正直なところ、呪怨シリーズをビデオ版も含め全部見た人は、劇場版よりもビデオ版のほうがより怖かったという人が多いかもしれません。

ちなみに私はビデオ版の1で呪いの家になるきっかけを作ったあの事件のシーンが一番見てて辛かったです…

劇場版は、より多くの人に恐怖を与えることをコンセプトにしている部分があるので、少々過剰演出な部分があり、ホラー映画を見まくっている人からすると「お決まりのパターン」や「過激すぎて笑ってしまう」なんてシーンが多いと思います(でも普通にめっちゃ怖いです)。

「日本国民が選ぶ最も怖い映画シリーズ」で堂々の一位を獲得した「呪怨」シリーズ。

ビデオ版「呪怨1」「呪怨2」、劇場版「呪怨」「呪怨2」、「呪怨 黒い少女」「呪怨 白い老婆」、そして2014年には「呪怨 終わりの始まり」、2015年に「呪怨 ザ・ファイナル」で完結しています。

あとはハリウッド版としてリメイクされているものも。(2016年に「貞子vs伽椰子」が公開されていますがそれはまた後ほど…。)

「呪怨のことは知っている」という人も、なかなかシリーズ全部を見たことがある人はいないのではないでしょうか。

「リング」は劇中に「貞子の呪いを解き明かす」みたいなミステリー要素がありますが、「呪怨」シリーズにはほとんどそういった謎解きシーンはありません。

とにかく佐伯家と関わってしまった人は「容赦なく死ぬ」という内容です。

作品自体もオムニバス形式で時系列もバラバラな部分があり、なかなか理解するのが大変なんですが、「呪怨」の場合は、ビデオ版から見ることで、伽椰子さん含む佐伯家の壮絶な過去や、呪いの根源についてわかると思います。

まだ全部見たことがない人は、ぜひこの夏休みに制覇してみては…?

まだ見たことがないという人は、ビデオ版から、劇場版の2まで見ることをおすすめします。

おそらくそこまで見ると、2014年の「呪怨 終わりの始まり」と「呪怨 ザ・ファイナル」は飽きてしまうかも…。

監督も2014年版からは監督も落合監督に変わり、作品内の設定も少々変わっているので、興味がある方は見てみるくらいの感じでいいと思います(怖さ的にもやはり前作のほうが上回っている気がします。ただ佐々木希さんと平愛梨さんが可愛かったです)。

あなたの住んでいる近くにも、実はとんでもない過去を持つ物件、あるかもしれませんよ…。

呪怨の動画再生

92分 ホラー

「呪怨」の評価

映画.com 2.9
Filmarks 3.0
Yahoo!映画 3.0

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着信アリ

※出典)Amazon

「着信アリ」あらすじ

心理学を専攻する大学生・中村由美。

ある夜、飲み会に参加した彼女は、友人で大学の同級生・小西なつみと岡崎陽子とトイレにいた。

するとそこで見知らぬ着信音が鳴る。

その場にいた3人は口を揃えて聞き覚えがないというが、トイレから出てきた陽子が、さっきは気づかなかったが、着信があったのは自分で、日時は未来、しかも自分の携帯番号からかかってきていると言う。

留守電のメッセージを確認すると、そこには誰かと会話していた後、突然悲鳴を上げて途切れる陽子自身の声が入っていた。

気味悪がっていた由美たちだが、所詮誰かのいたずらだと受け流してしまう。

後日、由美に「今度買い物に付き合ってくれないか」と陽子から電話がかかってくる。

気づくと、その時間はあの着信で表示されていた時間…。

すると電話の向こうから、陽子が留守電と同じ言葉を口にし、電話が途切れる…。

その着信は、未来の自分からかけられる死の予告電話だったのだ…。

着信アリ
公開日 2003年11月3日
監督 三池崇史
原作 秋元康
制作 黒井和男
上映時間 112分
キャスト 柴咲コウ
堤真一
吹石一恵
石橋蓮司
永田杏奈

「着信アリ」感想

正直この映画には賛否両論ありますね…

原案、原作があの秋元康さんなだけあって、恐怖の対象が「携帯電話」というアイディアはやはりさすがだと思います。

でもいまいちそのアイディアを消化しきれていないんじゃないかな…、というのが素直な感想です(いや、怖いんですけどね!)。

ホラー映画を見たときに、その呪いや怨み、なんでこんなことが起きてしまったのかの原因が気になってしまう私には、あまり刺さらなかった作品です。

ちょっとネタバレになりますが、個人的にはもっと真相について深掘りしてほしかった部分や、「え、そうなっちゃう!?」っていう部分が多かったです…(いや、ほんと演出はすごい怖いんですけどね!)

こんなことを言うと「お前は評論家か!」なんて言われてしまいそうですが、きっと見たことがある方の中には、あのラストシーンや中盤からの流れに疑問を持った人もいるのでは!?

恋人や友達同士で「ホラー映画見ようぜ!」ってなったときにはオススメの映画です。

主演の柴咲コウさんはやっぱり綺麗だし、脇役の堤真一さんもハマり役だったので、とりあえず怖いの見たい!っていう人にはもってこいだと思います。

見終わったあと、しばらくその場にいる人の携帯電話に敏感になっちゃいますけどね!

今は殆どの人がスマホになっちゃったので、そもそも着メロという文化がなくなっちゃいました。

この映画の公開当時は、劇中に流れる「死の着メロ」をリアルに使っている人がいて、周りで鳴る携帯電話の音に本当に神経使った時期もあったなあ…。

あのとき聞いた着メロ、本物じゃ、ない…よね…?

着信アリの動画再生

112分 ホラー

「着信アリ」の評価

映画.com 2.7
Filmarks 2.9
Yahoo!映画 2.7

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トリハダ

※出典)Amazon

「トリハダ」あらすじ

近所の貸し倉庫で不審な男に付きまとわれる由美子

配達の仕事で訪れた家の女に見初められてしまった孝史

帰り道のバスの中で女子高生の携帯画面を盗み見る良和

やたらとおすそ分けを持ってくる隣人に悩む葉子

突然始まった不気味なカウントダウンに怯える夕子

上司と不倫しているコールセンターガールのひかり

それぞれの人物に降りかかる奇妙な出来事。

「起承転結」のオムニバスホラー映画。幽霊も怪奇現象も起きない、そこに登場するのは人間のみ…

本当に恐ろしいのは、幽霊でもゾンビでもない、生きた人間。

自分の身の回りで、最近おかしなことは起きていませんか…?

自分の部屋の物の位置が変わっていたり、なんてこと、ありませんよね。

トリハダ 劇場版
公開日 2012年9月13日
監督 三木康一郎
上映時間 88分
キャスト 谷村美月
木南晴夏
石橋杏奈
野間口徹
古川雄輝
笹野鈴々音

「トリハダ」感想

今まで紹介した作品とは違い、貞子さんや伽椰子さんのような「幽霊」や「怨霊」は一切出てきません!

この作品には「トリハダ五箇条」というものがあります。

  • 幽霊は出ない
  • 超常現象は起きない
  • 音楽で恐怖を煽らない
  • 過度な演出はしない
  • 日常から逸脱しない

これはこの作品の軸であり、映画版などの公式サイトにも掲載されているものです。

この五箇条からも、すでに今までご紹介してきた作品とは違う雰囲気が漂っていますよね…。

そうです、全く違うテイストのホラーになっているのです。

もともとはフジテレビの深夜ドラマだったものが、口コミなどで着々とファンを増やし、カルト的人気を誇る作品として劇場版が制作されたのが今作になります。

この劇場版が公開されたあと、2014年に劇場版2も公開されました。

が、やはりこの1作目のほうが2よりも衝撃が強いと思います。

この作品の恐怖ポイントは言うまでもなく「人間」。

生活していく中で、誰かしらと顔を合わせたり話したりしますよね。

この作品は、「一人暮らし」の人が見たら最強に怖い作品だと思います。いや本当に。

マンションやアパートに住んでいる人が見たら思わず隣の人が気になってしまうはず…。

ドラマ版の評価が高かっただけに、役者さんも結構ドラマ版と同じ方が揃っています。

正直、ドラマ版のファンの方が見ると、役者さんが同じなぶん、いまいち怖くないかもしれません。

ドラマのいい部分は残して、若干長めのストーリーにした!という感じ。

「ドラマ版と劇場版どっちから見たら良い?」という質問に関しては、正直悩みますね。

この作品は、ドラマ版も劇場版も、1話が短いオムニバス形式で、テンポのいい作品になっています。

なので、ドラマ版を見ないと劇場版のストーリーが理解できないなんてことはありません。

劇場版のほうで思いっきりゾクッとしたい!という方は、ドラマ版を見ずに見たほうが、新鮮味があって面白いかもしれませんね。

そして面白いのが、そのオムニバス形式の短いストーリーが、実はひとつに繋がっているところ。

そのつながりに気づいたとき、さらにゾッとするはず…。

幽霊より、怨霊より、一番怖いのは、あなたの周りにいる、「人間」、かもしれませんよ…。

トリハダの動画再生

87分 ホラー

「トリハダ」の評価

映画.com 3.0
Filmarks 3.1
Yahoo!映画 3.2

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とにかく胸糞悪い!日本のグロ系ホラー映画4選

こちらは「幽霊や心霊系はいまいち怖くない」「悲劇的で刺激的な内容が好き」「グロテスクな作品を見るのが好き」などなど、王道ホラーからは少し外れた「グロくて怖い」作品を紹介します。

ただし!!!忠告します!!!

見てから後悔することになっても、私は責任を負いませんよ…?

本当に見る人は覚悟して見てください。

今回は厳選して4作品を紹介していますが、正直苦手な人は見ないことをおすすめします。

特に2つ目以降にご紹介している作品は、こういった系統の作品が好きな人が見ても、気持ち悪くなっちゃうと思いますよ…

気持ち悪いの嫌だけどチャレンジしたい!というかたは、ぜひ1作品目から見てみてください。

それを見て、「気分悪い…。」となっちゃった方は2作品目以降は見ないことを強くおすすめします。

ではでは、トラウマ級の作品をどうぞ!

アイアムアヒーロー

※出典)Amazon

「アイアムアヒーロー」あらすじ

売れない35歳漫画家、鈴木英雄。

かつては新人賞を受賞した彼だったが、そこから花は咲かず、アシスタント生活を送っていた。

長年付き合って同棲している彼女、徹子とも破局寸前の冴えない毎日を繰り返す日々。

そんなある日、徹子と喧嘩をし、趣味で所持していた猟銃とともに自宅を追い出されてしまった英雄は、アシスタントを務める漫画家の自宅で居眠っていた。

意気消沈していた英雄のもとに、徹子から「やっぱり英雄くんと一緒にいたい」と電話があり、喜んで帰宅。

しかし、自宅の前で徹子を呼ぶが返事がない…

恐る恐る扉の郵便ポストから部屋の中を覗くと、ベットには徹子が横たわっているが、どこか様子がおかしくて…?

大人気漫画を、「GANTZ」シリーズの佐藤信介監督が描いたパニックホラー作品!

アイアムアヒーロー
公開日 2016年4月23日
監督 佐藤信介
原作 花沢健吾「アイアムアヒーロー」
制作 山﨑倫明 城戸史朗
上映時間 127分
キャスト 大泉洋
有村架純
長澤まさみ

「アイアムアヒーロー」感想

こちらは花沢健吾さんの同名漫画「アイアムアヒーロー」を実写映画化したものです。

私は基本、漫画やアニメの「実写化」についてはアンチ派なんですが、この作品はとても楽しく見れたと思います。

なんといっても、主人公の大泉洋さん…、ぴったりすぎぃぃぃぃ!

原作ファンが見ても納得のハマり具合。

正直この作品の人気はこのキャスティングのおかげみたいなとこもあると思います。

いやほんとに、それぐらい結構ハマってました!

内容としては、やはり映画の2時間の枠に収めなければならないので、原作とは多少違う部分もありますが、全体としてすごくまとまっているなあと思いました。(えらそうにすいません!)

予告を見ていただけると分かる通り、一言で言うと「噛まれたらZQN(ゾキュン)になっちゃう、逃げろー!」っていうまさにゾンビパニック的な内容です。

ただ、このZQNっていうゾンビになってしまった人の見た目がけっこうグロテスクなんですよね。

なんだか洋画のゾンビよりもリアルというか、痛々しいというか…。

現実世界がこんなんなっちゃったらもう絶望ですよ…。

あんまり作品内容に触れるとネタバレになるので言えませんが、実はパニックになっている人々の中に、お笑い芸人のカズレーザーさんがいるんですよ!

私も見つけたときは思わず笑っちゃいました。

ほんとに一瞬なので、見つけたい方は注意深く画面を見てください!かなり序盤です。

大泉洋さんも含め、キャストもすごく豪華なので、見ていて飽きません。

絶望的な状況なのに、どこか頼りない大泉洋さんの演技に注目です。
いい意味で笑えます。楽しいです。

血がブシャー!頭がボーン!めっちゃ人死ぬー!うわー!っていうのが苦手な方にはしんどいと思いますが、ストーリーや内容も面白いので、見る価値は十分にあると思います!!

チャレンジしてみたい方にはオススメの一作です!

アイアムアヒーローの動画再生

126分 アクションアドベンチャー

「アイアムアヒーロー」の評価

映画.com 3.5
Filmarks 3.5
Yahoo!映画 3.4

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悪の教典

※出典)Amazon

「悪の教典」あらすじ

晨光高校で英語教師を務める蓮実聖司。

生徒やPTA、教師仲間からの信頼もある、学校の人気者であった。

しかし彼の本性は、人間的に大きな欠陥があり、他人の痛みや気持ちに共感する力のないサイコパスだった。

彼に疑問を抱いたり、反感を買うような行動をとった人々はみな消えていく…

ある日、文化祭準備のために校内に残っていた蓮見のクラスの生徒たち。

生徒たちが学校にいる中、一人の生徒を自殺に見せかけて始末しようとした蓮見だが、その生徒を心配して追いかけてきた生徒に目撃されてしまう。

咄嗟にその生徒も首をへし折って殺害。

完璧な犯罪を繰り返してきた蓮見だが、この二人の死はどうしても結び付けられない。

そこで彼が閃いたのは、この学校にいる生徒、全員の抹殺だった…

悪の教典
公開日 2012年11月10日
監督 三池崇史
原作 貴志祐介
制作 山内章弘
上映時間 128分
キャスト 伊藤英明
染谷将太
二階堂ふみ
林遣都
水野絵梨奈
吹越満
山田孝之

「悪の教典」感想

あの元AKB48の大島優子さんが、この作品の試写会中に退席し、「私この映画嫌いです!」と言ったことでも有名なこちらの作品。

見終わってみると、大島優子さんの気持ちもわかるわあ…、ってなる、そんな作品です。

とにかく、人がめちゃくちゃ簡単に死んでいきます。

予告を見ていただけるとわかるように、すごく理不尽に、一方的に人が殺されていきます。

結構ヘビーな内容です。

しかも、主演はあの海猿の伊藤英明さんだから驚き。

海猿では命をかけて人々を助けていた彼が、今作ではありえないほど残酷な殺人鬼を演じています。

試写会では、上映終了後、伊藤さんが壇上に登場した際に、会場から恐怖の悲鳴が上がったほど。

いやほんとに、それぐらい衝撃的な内容だと思います。

ただ、この映画は原作が貴志祐介さんの同名小説なんですが、460ページほどの小説で、しかも上・下に分かれているんですよね。

正直、さすがに2時間でこの作品のすべてを表現し切るのは難しいことだったと思います。

それもあってか、2012年には映画とBeeTVのコラボで「悪の教典 序章」も公開されています。

私としては、小説でハスミンこと蓮実聖司への予備知識を備えてから見た方が、より映画の怖さを実感できると思いました。

あんまり真面目に考えたことはなかったんですが、いかにも「狂ってる!」て感じの殺人鬼よりも、冷静に、計算高く、知能が高い殺人鬼のほうが圧倒的に怖いですよね。

隙きがないと言うか、勝ち目が無いと言うか。

この作品ではそういった勝ち目のないような完璧な殺人鬼と、逃げ惑う高校生たちの必死の抵抗も見どころの一つです。

自分がもしこの中にいたとしたら…、ぜひ高校生たちに感情移入して一緒に逃げてください。恐怖が倍増します。

先程から「殺人鬼」と言っていますが、この作品の本当に怖いところは「ハスミンにとって、自分が自由に生きるためには、殺人も一つの手段に過ぎない」ということ。

つまり、傍から見たらおぞましい行為も、ハスミンは手段の一つとしてなんの迷いもなくそれを行うのです。

躊躇も罪悪感もないハスミンの恐ろしさを、ぜひ感じてください。

補足ですが、原作小説と映画版では評価のされ方が少し異なります。

より本格的なサイコパス・ハスミンを見たい方は、小説を読むことをおすすめします。

とりあえずグロい作品が見たいという方にはおすすめの映画です。

出ている俳優さんたちも豪華なので、是非チェックしてみてください!

悪の教典の動画再生

129分 バイオレンススリラー

「悪の教典」の評価

映画.com 3.1
Filmarks 3.2
Yahoo!映画 2.8

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オーディション

※出典)Amazon

「オーディション」あらすじ

7年前に妻をなくした青山は、高校生の息子とともに寂しい生活を送っていた。

ある日、息子の重彦から再婚を進められた青山は、同僚の古川のすすめもあり、新しい映画のヒロインオーディションと称した「再婚相手探し」をすることに。

はじめは乗り気ではなかった青山だが、ある履歴書の女性、麻美に強く惹かれてしまう。

清楚で上品で美人な上に素直な麻美。

あまりにも出来すぎな彼女の存在に、同僚の古川は疑問を持ち、青山に警戒を促すが、青山はすでに彼女の虜となっていた。

彼女と再婚しようと心に決めた青山。

彼女のことを知れば知るほど引き込まれてしまう彼だったが、ある日、麻美の強烈な秘密を知ってしまう…

オーディション
公開日 2000年3月3日
監督 三池崇史
制作 福島聡司 陶山明美
上映時間 115分
キャスト 石橋凌
椎名英姫
沢木哲
大杉漣

「オーディション」感想

この作品は、本当にオススメに載せるか迷いました。

それくらい、見る人によってはトラウマになるような作品だと思うからです。

今作も、上記でご紹介した「着信アリ」と「悪の教典」と同じ、三池崇史監督作品になります。

2000年の第29回ロッテルダム国際映画祭の上映では記録的な途中退出者を出し、映画を見たひとりの女性が、三池監督に「悪魔!」と激怒して詰め寄ったというエピソードがあるほど。

他に類を見ない、人間の狂気に触れた超グロテスクホラー作品です。

いやほんとに、もう見てるだけで痛いです。というかもう画面を直視できないシーンがいくつもあります。

心底気分が悪くなります。

よくも悪くも最低な映画です。

原作は村上龍さんの同名小説なんですが、もう文字ですら痛々しかったシーンが見事に映像化されていて、その部分においてはほんと流石だなあと思いました。

でも痛い。痛いし気持ち悪い。

なんだかここまで言うと「なんでそんな作品おすすめしたんや。」と言われそうですが、だからこそおすすめしたい作品でもあるんです!

ここまで見る人にさまざまな感情を抱かせるホラー作品は、最近ではほとんどないと思います。

それくらい、色んな意味で衝撃的なんです!

正直、本作のような「サイコキラー作品」の類は、映画で見ると「こんな人ほんとにいたら絶対イヤだ」って思うような人がいっぱい出てくるんですよね。

でも心の何処かでは「こんな人いるわけない」って思っちゃっていると思うんですよ。

この作品に登場する麻美は、表向きはすごく清楚で礼儀のある美女なんです。

人って見た目ではなにもわからないんだということを、ほんとに痛感させてくれる作品でもあります。

食事中や、食事前には絶対見ないでください。食べれなくなります。

あなたの周りに完璧すぎるなぁなんて人いませんか?

あなたはその人のこと、どこまで知っているでしょう…

見終わったあと、もう一度タイトルを見てゾッとするはず…キリキリキリ…

オーディションの動画再生

115分 サスペンス

「オーディション」の評価

映画.com 3.2
Filmarks 3.4
Yahoo!映画 3.2

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冷たい熱帯魚

※出典)Amazon

「冷たい熱帯魚」あらすじ

7年前に妻と死別した社本信行は、前妻との間に生まれた高校生になる娘・美津子と、再婚相手の妻・妙子と共に、小さな熱帯魚店を営んでいた。

美津子と妙子は仲が悪く、妙子は料理をせず食卓には冷凍食品や即席味噌汁が並び、美津子は食事中も携帯や漫画を手放さず、彼氏から連絡が来ると行ってしまう。

崩壊寸前の家庭環境のなか、信行は二人に何も言えず、ただただ毎日を静かに過ごしていた。

そんなある日、スーパーから「娘が万引きをした」と信行に連絡が入る。

必死に頭を下げるも、スーパーの店長は警察を呼ぶという。

絶望していた信行だが、そこに美津子の万引きを目撃した村田という男が現れる。

スーパーの店長の友人だという村田のおかげで、警察沙汰にはならず、信行と美津子は救われた。

愛想もよく気さくな人柄の村田に好感を持ち、また同じく村田も熱帯魚店を営んでいることを知り、信行は村田と関わるようになる。

美津子も村田の熱帯魚店でアルバイトを始め、信行も生きる気力を取り戻し始めたある日、信行は突然、村田という男の本性を知ってしまう…

冷たい熱帯魚
公開日 2011年1月29日
監督 園子温
上映時間 146分
キャスト 吹越満
でんでん
黒沢あすか
神楽坂恵
梶原ひかり

「冷たい熱帯魚」感想

この作品も「オーディション」に続くとんでもないグロホラー作品です。

なんといってもこの作品の特徴は「実際にあった事件」をモデルにしているということ。

事件の名前はあえて伏せますが、気になった方は「冷たい熱帯魚 実話」で調べると、いくつか事件に関する記事があると思います。

実はこの事件に関与していたある男性が、事件解決後、この事件の真相を本にして出版しているんです。

そしてこの映画では、その小説で実際に犯人が言っていたとされる言葉が、そのままセリフとして使われています。

そのセリフというのがとにかく恐ろしいんです。

前に紹介した「オーディション」もそうですが、この作品も人間の狂気を題材にした作品です。

実際に起きた凄惨な事件を、ところどころ設定を変えつつ、実際の事件内容にとても酷似させて描いています。

「映画だから多少オーバーに描いてるんじゃないの」と思うかもしれませんが、事件内容を知ってから見ると、むしろ「映画だから少し優しく描かれているんじゃないか」と思ってしまう。

そのくらい、凄まじい実話を元に制作されています。

この作品を手がけた園子温監督は、他にも実際にあった事件を元に映画を制作されています(「恋の罪」など)。

現実と映画の世界の絶妙なバランスと、そこに生まれる人間の感情やドラマを、これでもかというほど映像の中に落とし込んできます。

ただ「グロい」「痛々しい」というものではなく、ありすぎるほどのリアリティと、名優たちの圧巻の演技から生まれるドラマに、きっと何か心の奥で感じるものがあるはずです。

ただ怖い作品を見たいという方よりも、なにか新しい刺激を求めている方にこそ見てほしい作品です。

この作品を見たあと、俳優のでんでんさんを見る目が「いい意味で」変わります。

それほど、見る人を引き込むキャストの演技力にも注目してみてください。

あなたが気づいていないだけで、恐怖は身近に存在しているのかもしれません…

冷たい熱帯魚の動画再生

146分 バイオレンス

「冷たい熱帯魚」の評価

映画.com 3.5
Filmarks 3.6
Yahoo!映画 3.4

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思わず笑ってしまう!怖いというよりおもしろい日本のホラー映画3選

さて、これまで「王道ホラー作品」と「グロホラー作品」についてご紹介してきましたが、ここからは「怖いを通り越して思わず笑ってしまった作品」をご紹介します。

夏休みに友達とキャーキャーいいながら楽しく見たい、怖すぎるのは嫌だ、そもそもホラーは苦手だが挑戦したい、そんな人に見てほしい作品です。

では、どうぞ!

クロユリ団地

※出典)Amazon

「クロユリ団地」あらすじ

介護福祉の学校に通う二宮明日香は、家族とともにクロユリ団地に引っ越してくる。

お隣さんへ挨拶に向かうが返事はなく、少しドアが開く程度で顔もわからなかった。

仕方なく、街の様子を見ようと散歩にでかけた明日香は、団地の公園で独りで遊ぶ少年、ミノルと出会う。

明日香のお隣さんのことを、血の繋がりはないがお祖父ちゃんだと告げたミノル。

顔は知らないが、老人が一人で暮らしていることを知った明日香は、介護を学ぶ学生として少し心配になり、やはりなにか気になっていた。

翌朝、早朝にけたたましい目覚ましの音で目覚めた明日香。

その目覚ましはあのお隣さんから聞こえてくる音で、なかなか鳴り止まない。

その後も不審な目覚ましと、身の回りで聞こえる奇妙な音に悩まされる明日香。

すると友人が、クロユリ団地にはなにかこの世のものでないものがいると聞き…

クロユリ団地
公開日 2013年5月18日
監督 中田秀夫
上映時間 106分
キャスト 前田敦子
成宮寛貴
勝村政信
西田尚美

「クロユリ団地」感想

この映画もなかなかに賛否両論ある映画だと思います。

おそらくホラー映画ファンでいくつも作品を見てきた方からすると「イマイチ物足りない」と感じる部分があったのではないでしょうか。

実際、そこまで脅かしに来る演出はなかったと思います。

しかし、私のような「ビビリだけどホラー映画好き…!」みたいなタイプの人間にとっては、ちょっとゾワゾワして見るぶんには結構楽しめた作品だと思います。

携帯やタブレットでイヤホンつけて電車でみたり、旅行先や親戚の家とか、自分のあんまり知らない場所、慣れていない場所とかで見ると、ちょっと怖いかもしれません。

出演している役者さんの演技とか、中盤からラストのエンディングまでの流れには、確かに少々冷めてしまう部分もあるかも。

でも、作中に少しずつ明らかになる主人公の真相など、「そうだったのか!」と思う展開もありなかなか楽しかったです。

だからこそ、もうちょっとストーリーや設定内容に深みがあれば、もう少し人気が出たのかなぁ…なんて思ったり。

「リング」や「仄暗い水の底から」でも監督を努めた中田秀夫監督の作品ということで、期待値が上がりすぎたというのもあると思います。

夏休みに軽い気持ちで見るにはちょうどいい感じのホラーですね!

友達と見るよりも、独りで真っ暗な部屋で見るほうがよっぽど雰囲気出ます、やってみてください。

「呪怨」や「リング」は怖くて見れない!という方はこちらの作品を見てみては?

案外、「ホラー映画見れるかも!」って思えるかもしれませんよ?

クロユリ団地の動画再生

106分 ホラー

「クロユリ団地」の評価

映画.com 2.2
Filmarks 2.2
Yahoo!映画 2.1

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こどもつかい

※出典)Amazon

「こどもつかい」あらすじ

子供が突然姿を消し、そして突然戻ってくる。

そして戻ってきた子供の親は3日後に死ぬ。

相次ぐ不審死や子供の失踪事件を追う新人記者の江崎俊也は、ある失踪事件の取材をする中でそんな都市伝説を耳にする。

俊也の上司はくだらないうわさ話だと聞き流すが、あるショッピングモールで取材をした女子高生の一人が、失踪して戻ってきた少女の隣の部屋に住んでおり、戻ってきた少女が変わった歌を口ずさんでいたと言う。

謎が残るままの俊也だったが、たまたまそのショッピングモールの中でリサイクルショップの店長を務める旧友・近藤に出会う。

お互いを懐かしむ2人だったが、突如近藤の前に少女が現れ、それを見た近藤は怯えて立ち去ってしまう。

不審に思った俊也が少女に近づくと、その子は奇妙な歌を口ずさんでいた…

こどもつかい
公開日 2017年6月17日
監督 清水崇
上映時間 111分
キャスト 滝沢秀明
門脇麦
有岡大貴
中野遥斗

「こどもつかい」感想

この作品はほんとに怖くないです。

大丈夫、ホラーが苦手なあなたでも見れます。

作中に登場するこどもつかいの役を、ジャニーズのタッキーさんが務めていることもあってか、本来は出てきたら「うわっ!」となる恐怖シーンも、どこか和やかというか、ただただ「イケメンはどんな格好でも似合うんやなあ」と思ってしまうんですよね。ほんとに。

今回の記事で何度も登場している清水監督の作品というだけあって、登場人物の設定や展開はテンポが良くてなかなか面白いです。

ネタバレになりますが、序盤の、虐待していた親が子供の霊に殺されるシーンも雰囲気があります。ちょっとビビります。

でもその怖い雰囲気も、タッキー扮するこどもつかいが登場することで一気にポップになるんです。

こどもつかいのキャラ設定自体も、ひょうきん者というか、どこかおちゃめな部分を持っているので、いい意味で作品のアクセントになって「おもしろい」と感じさせてくれます。

ちなみに私はこの作品を映画館で見ましたが、何度か悲鳴とともに劇場内に笑いが起きるような、そんな内容になってました。

本作は、根底に「児童虐待」という重いテーマを背負っています。

社会問題にもなっているこのテーマをホラーで描くというのは、監督なりの社会へのメッセージと、子どもたちに対する愛情が隠されているのではないでしょうか。

ホラー映画でありながら、恐怖と同時に様々なことを考えさせてくれるなかなかに深い作品です。

ホラーを見たい!といって見るよりも、そういった現代の社会問題などのことを頭に置きながら見ると面白いかもしれません。

こどもつかいの動画再生

111分 ホラー

「こどもつかい」の評価

映画.com 2.4
Filmarks 2.5
Yahoo!映画 2.8

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貞子vs伽椰子

※出典)Amazon

「貞子vs伽椰子」あらすじ

大学生の有里は、友人の夏美からビデオテープをDVDに移して欲しいと頼まれる。

学食を奢ってもらうことを引き換えに承諾した有里だったが、自宅にビデオデッキがなかったため、リサイクルショップへ行くことに。

そこで古いビデオデッキを見つけ持ち帰り、さっそくテレビに繋いでみると、中から古いビデオテープが…

興味本位で見ようとする夏美だが、大学の講義で都市伝説の呪いのビデオに関する話を聞いていた有里はやめるように言う。

しかし、夏美はお構いなしに再生ボタンを押してしまう。

ちょうど再生したとき、有里の携帯にメールが届き、返信に夢中だった有里はそのビデオを見ずに終わってしまう。

再生が終わり、もう一度見ようとする有里を怯えた夏美が止める。

そして夏美の電話が不吉な着信音を上げる…

貞子vs伽椰子
公開日 2016年6月18日
監督 白石晃士
上映時間 99分
キャスト 山本美月
玉城ティナ
安藤政信

「貞子vs伽椰子」感想

はい、皆さんお待ちかねのこちらの作品「貞子vs伽椰子」です。

私はこの作品を4DXで見たんですが、もうそれで変なツボにハマっちゃって結局3回映画館に観に行きました。

なにがそんなにツボだったんでしょう。今となっては謎です。

でも面白かったのは覚えています。(色んな意味で。)

見たことある方はご存知でしょうが、見たことない方も、ご想像どおり、貞子さんと伽椰子さんが、お互いの獲物をかけてガチタイマン!するお話です。

もうこの作品はなんというか、Jホラーと言うよりもアベンジャーズみたいな、とりあえず強敵と強敵が戦ったらどうなるん!?という世間の疑問をそのまま映画にしてみた!という感じ。

でも正直、めちゃくちゃ戦う!っていう感じでもなく、序盤は貞子さんと伽椰子さんたちがいかに恐ろしい奴らか、みたいな流れが続くので、ファンの方からすると少々お決まりの展開に退屈な部分もあるかも。

私は「呪怨」も「リング」も観ましたが、お決まりの展開シーンもワクワクしながら観れました。

「やっぱ強えぇ。」って言いながらまるで仮面ライダーでも見るかのように貞子さんたちの呪いっぷりを堪能しましたよ。(私は絶対怪しいビデオなんか観ないし家にも入らないけどね!)

ホラーファンの人も、そうでない人も、恐怖を求めて見るには少しお門違いな作品ですが、「笑いながらホラーを見たい」という要望に見事に答えた作品。

夏休みの暇な時間に楽しむにはもってこいな作品です。

Jホラー界を代表する2大最恐怨霊姉さんの対決、興味ありませんか…?

貞子vs伽椰子の動画再生

99分 ホラー

「貞子vs伽椰子」の評価

映画.com 3.2
Filmarks 3.0
Yahoo!映画 3.2

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最恐のおすすめ日本ホラー映画13選まとめ

いかがだったでしょうか。

あなたのお気に入りの作品、観たことがある作品、興味を持った作品はありましたか?

近年のJホラー界は、昔ほどの衝撃作品がなかなか生まれてこないと言われています。

むしろ、過去にあれだけインパクトのある作品があるからこそ、次作へのハードルがぐんぐん上がってきて、イマイチ刺激のない作品に見えてしまうのかもしれません。

こうやってまとめてみると、「この作品とこの作品は同じ監督の作品だったんだ」と改めて感じました。

ホラー映画の監督はどこまでも恐怖を追い求めていらっしゃるのでしょう。

今後の作品にも期待したいですね!

もう見飽きるほど観た、という方もいらっしゃるかもしれませんが、一つでも観たことがない作品があった方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ただし、その映画を見たことによる「怪奇現象」「トラウマ」「体調不良」などに関しては、一切責任を負いかねますのでご注意をっ☆

ホラー映画を見る前に、もう一度自分の身の回りでおかしなことが起きていないか、確認してから観てくださいね…?